
オートバイ業界には数々の名車が存在するが、**「カワサキ エリミネーター」**ほど個性的なバイクはなかなかない。
クルーザーでありながらドラッグレーサーのDNAを持ち、ロングツーリングも爆速ダッシュもこなす異端児。
そんなエリミネーターの魅力を、歴代モデルや最新仕様も交えながら紹介しよう!
🔥 エリミネーターの誕生:「速いクルーザーが欲しい」
エリミネーターは1985年に初登場。
当時のバイク界はアメリカンブームの真っ只中。ハーレーに対抗すべく、日本メーカーはこぞってクルーザーを開発していた。
そんな中、カワサキはこう考えた。
「どうせなら、クルーザーに最速エンジン積んだら面白くね?」
…結果、できたのがエリミネーターである。
🏍️ 初代エリミネーター900(1985年):スーパーバイクの心臓を持つ怪物
初代エリミネーター900は、当時最速クラスのスーパーバイク GPZ900R(ニンジャ) のエンジンを搭載。
つまり、**「カワサキの最速エンジンをクルーザーにブチ込んだ」**のである。
- 排気量:908cc
- 最高出力:95馬力
- 最高速度:時速200kmオーバー
- 0-400m加速:11秒台(当時のクルーザーでは異常な速さ)
クルーザーのくせに、並のスポーツバイクより速かった。
まさに「羊の皮をかぶったオオカミ」ならぬ「クルーザーの皮をかぶったドラッグレーサー」。
アメリカでは**「Mad Max Bike」**(マッドマックス的バイク)と呼ばれ、ライダーの心を鷲掴みにした。
🔥 歴代エリミネーターシリーズ
エリミネーターは何度か進化を遂げてきた。
🛠️ エリミネーター750(1986年)
- GPZ750のエンジンを搭載
- より手頃な価格で登場
- 「速すぎる」との声も(笑)
🚀 エリミネーター400(1987年)
- 日本国内向けに登場
- 直4エンジン搭載でクルーザーらしからぬ高回転型
💪 エリミネーター125 / 250V(2000年代)
- エントリーモデルとして登場
- 250VはVツインエンジンでトルク重視
- 小型免許で乗れる125ccモデルも人気
しかし、エリミネーターは2007年に一旦生産終了。
クルーザー市場はハーレーやホンダ シャドウ系が主流になり、カワサキは一時撤退した。
🔄 そして2023年、エリミネーターが復活!
2023年、カワサキは突然こう言った。
「エリミネーター、復活させるわ」
しかも、またしてもスポーツバイクのエンジンを搭載して帰ってきた!
- エンジン:Ninja 400の並列2気筒
- 最高出力:48馬力
- 重量:176kg(クルーザーにしては軽量)
- デザイン:ロング&ロー、でもスポーティ
この復活エリミネーターは、往年のエリミネーターらしさを継承しながらも、
**「最新のスポーツ性能を持つクルーザー」**という唯一無二のポジションを確立した。
🛣️ エリミネーターはどんな人に向いている?
エリミネーターは、こんなライダーにオススメだ。
✅ 「クルーザーの快適さは欲しいけど、鈍重なのはイヤ」
✅ 「スピードも楽しみたいけど、アメリカンの見た目が好き」
✅ 「カワサキの変態マシンに乗りたい」
普通のアメリカンはのんびり走るのが得意だが、エリミネーターは違う。
「ゆったりもできるけど、飛ばしたくなったら一瞬でぶっ飛べる」そんなバイクなのだ。
🚀 まとめ:エリミネーターはクルーザー界の異端児
エリミネーターは、単なるクルーザーではない。
カワサキが「普通のクルーザーじゃつまらない」と思って作り続けた、スピード狂のためのクルーザーだ。
歴代モデルから最新型まで、そのコンセプトはブレることなく、「クルーザーだけどスポーツバイク並に速い」という独自のスタイルを貫いている。
エリミネーターに乗る覚悟はあるか?
もしあなたが「普通のクルーザーじゃ物足りない…!」と思っているなら、エリミネーターは最高の相棒になるはずだ。
ぜひ一度、その異端児っぷりを体感してほしい。🔥🏍️
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