
5代目プリウスを横から見て、「後ろのドアに取っ手がない?」と思ったことはありませんか。
前席には分かりやすいハンドルがあるのに、後席はドアの中央あたりを探しても見つかりません。
もちろん、後席に乗れないわけではありません。ハンドルの位置と操作方法が、前席とは違うんですね。
今回は、初めて乗ると少し戸惑いやすい、プリウスの後席ドアに注目してみましょう。
取っ手は、後席の窓の後ろ側にある
5代目プリウスのリヤドアハンドルは、後席の窓の後ろ側、ピラーと一体的に見える位置にあります。
ボディの目立つ場所に前後2つのハンドルを並べるのではなく、後席側を黒い部分になじませた形です。
この配置を見ると、車体の側面がすっきりして、クーペのように見える理由のひとつが分かります。これは外観から受ける印象ですが、取っ手の位置ひとつで、車の見え方が変わるのは面白いところです。
初めて同乗する人には、乗る前に「後ろの取っ手は窓の後ろ側だよ」と伝えておくと親切ですね。
前席と同じように引くのではなく、スイッチを押す
位置だけでなく、操作も前席とは異なります。
トヨタの取扱説明書では、前席は解錠してハンドルを引く一方、後席は解錠したうえで、ハンドル裏面のドア開スイッチを確実に押して開けると説明されています。
つまり、ハンドルの場所を見つけても、前席と同じ操作を想像していると戸惑う可能性があるわけです。
なお、スイッチ式だからといって、ドア全体が電動で開閉するという意味ではありません。開け方が分からないときは、無理に引っぱらず、説明書や販売店の案内で操作を確認しましょう。
スイッチで開かないときは、手動操作の方法もある
電気式のスイッチと聞くと、「バッテリーが上がったらどうするの?」と気になりますよね。
取扱説明書では、ドア開スイッチが作動しないときは、解錠状態や補機バッテリーの状態を確認するよう案内しています。また、スイッチを押しても開かない場合に使う、手動操作ボタンも設けられています。
普段の操作と手動操作は違うので、購入したら一度、位置と使い方を確認しておくとよいでしょう。
ここで紹介しているのは、リンク先の取扱説明書に記載された仕様です。実際の操作は、自分の車の生産年月や仕様に対応した説明書で確認してください。
家族で使うなら「届くか」「分かるか」も試してみたい
デザインとして気に入っても、日常生活で使いやすいかは、使う人によって変わります。
実車を見る機会があれば、後席に乗る予定の家族にも、ハンドルの位置や操作を試してもらいましょう。
確認したいのは、たとえば次のような点です。
● 無理のない姿勢でハンドルに手が届くか
● スイッチの場所が分かりやすいか
● 開けたドアを扱いやすいか
● 荷物を持った状態でも操作しやすいか
子どもや高齢の家族が使うなら、運転する人の感覚だけで決めないことが大切です。
ハンドルの位置だけでなく、乗り込む際の頭上や足元の余裕も、まとめて確かめたいですね。
中古車では、後席ドアに関するリコールの実施状況も確認
5代目プリウスの一部車両には、後席ドアハンドルの開スイッチに関するリコールがあります。
トヨタが2024年4月17日に届け出たもので、スイッチへの浸水によって回路が短絡し、最悪の場合、走行中に後席ドアが開くおそれがあると説明されています。改善内容は、対象車の開スイッチを対策品に交換するものです。
これは過去に公表されたリコールで、すべてのプリウスに該当するわけではありません。中古車を検討する際は、車台番号による対象確認と、対策の実施状況を販売店に確認してください。
暫定措置だけの車両と、対策品への交換を終えた車両を混同しないことも大切です。
出典:トヨタ公式・2024年4月17日公表のプリウスのリコール
取っ手ひとつを見ると、プリウスの印象が変わる
プリウスというと、燃費やハイブリッドの仕組みに目が向きがちです。
でも、後席ドアのハンドルを見ると、外観と操作方法にも独特の工夫があることが分かります。
見た目がすっきりしている一方で、初めて乗る人には少し説明が必要になるかもしれません。その両方を知っておくと、写真だけでは分からない車の姿が見えてきます。
実車を見る機会があれば、運転席だけでなく、後席のドアも一度開けてみてください。毎日触れる小さな部分こそ、自分や家族との相性を確かめる手がかりになりますよ。
※2026年11月1日時点で公式情報を確認。5代目プリウスを扱っています。装備や操作方法は生産年月・仕様によって異なるため、該当車両の取扱説明書をご確認ください。










