【リアル比較】自動車ローンの金利はどこが安い?銀行・ディーラー・信販会社を徹底検証

この記事でわかること

  • 「銀行系マイカーローン」「ディーラーローン」「信販系オートローン」は、どこが一番安いのか?
  • 同じ300万円を5年で借りたら、総支払額はいくら違うのか?
  • 「金利だけ安いプラン」と「実際にラクなプラン」は別物って本当?
  • 残クレ(残価設定型クレジット)はお得?それとも罠?

結論を先に言うと――
金利だけで一番安いのは銀行のマイカーローン。ただし、審査が一番厳しい&納車までの段取りはちょっと面倒。
ディーラーローンは金利が高めになりやすいけど、スピード・審査の通りやすさ・頭金0円スタートのしやすさは最強。
信販会社系(オリコなど)はその中間で、長期分割や支払いの柔軟さが武器。

では順番に深掘りします。


第1章:自動車ローンには「大きく3タイプ」ある

まずは用語をそろえましょう。ここがフワッとしてると比較を間違えます。

① 銀行系マイカーローン(銀行・地銀・信金など)

  • 例:横浜銀行、福岡銀行、群馬銀行などの「マイカーローン」
  • 特徴:金利が低い。2025年10月時点で年0.9%~2.8%といった超低水準の商品もある価格.com+2イー・ローン+2
  • 目的ローン(車購入専用)なので、資金使途が「車関連」に限定される
  • ディーラーに払うお金を銀行が購入者に貸し付ける形
  • 基本的に「車はあなた名義」になる(所有権は自分側)

このタイプは“住宅ローン寄り”の考え方で、真面目で固い。だから安い。

② ディーラーローン(メーカー/販売店のローン)

  • 例:トヨタ、ホンダ、日産、スズキ、マツダなどが用意しているクレジット・残価設定プラン
  • 特徴:お店でそのまま契約できるので速い。ハンコ押す勢いで通ることもある
  • 金利は年3~5%台が多い(例:ホンダの標準クレジット5.5%、スズキ3.9%など)。ホンダは2025年4月から一部で実質年率5.5%に引き上げたという動きもある。クルマ売るなら最強買取+1
  • ただし例外的に「期間限定キャンペーン1.9%」みたいな低金利をやる車種・時期もある(ホンダ1.9%、三菱2.4%などのキャンペーン事例あり)。ca-rent.jp
  • 車の名義(所有権留保)はディーラー/ローン会社側になることが多い=完済まであなたの完全なものじゃない

スピードと成約率を優先するかわりに、金利はやや高くなりやすい世界。

③ 信販会社系オートローン(オリコ、ジャックス等)

  • ディーラー経由で紹介されることが多いが、仕組みは信販会社(クレジット会社)が立て替える
  • 金利はディーラーローンと同じ~やや高め(4~7%台といった実質年率の提示例が多い)という相場観。クルマ売るなら最強買取+1
  • 長期120回(10年)払い・ボーナス併用・支払い開始を数か月遅らせる「スキップ払い」など、とにかく設計が柔軟
  • 審査も比較的ゆるいと言われる

つまり、「銀行=低金利・手間あり」「ディーラー=金利高め・手間なし」「信販=その中間で柔軟」という三つ巴なんです。


第2章:いちばん気になる「実質いくら差が出るの?」リアル試算

では、実際の差をお金で見ましょう。

想定条件

  • 借入額:300万円
  • 返済期間:5年(60回)
  • ボーナス併用なし、元利均等とします
  • 金利は以下のイメージで比較
    • パターンA:銀行系 1.5%(下限寄りの優遇を取れたイメージ。地銀の人気マイカーローンは0.9~2%台のプランが出ている)価格.com+1
    • パターンB:ディーラーローン 4.9%(ホンダ標準クレジット5.5%、日産4.9%などの一般的なレンジを参考)クルマ売るなら最強買取+1
    • パターンC:キャンペーン特別金利 1.9%(一部メーカー/車種限定の「今だけ低金利」枠)ca-rent.jp

※ここからは概算のイメージ計算です。実際は各社の計算方式や手数料で微妙にズレます。

総支払額イメージ

  • A:銀行系1.5%
    → 月々およそ5.2万円台、総支払額は約312~313万円(利息は約12~13万円程度)
  • B:ディーラー4.9%
    → 月々およそ5.6万円台、総支払額は約333~335万円(利息は約33~35万円程度)
  • C:キャンペーン1.9%
    → 月々およそ5.3万円台、総支払額は約316~318万円(利息は約16~18万円程度)

ざっくりイメージでいうと、
同じ300万円・5年返済でも、銀行の低金利とディーラー標準金利を比べると利息だけで20万円前後の差が出ることは普通にある。
これ、カーナビやドラレコ、コーティングを全部タダで付けてもらえるくらいの差です。


第3章:なぜ銀行は安い?なぜディーラーは高い?

この「差」の理由を知ると、交渉の時にめちゃくちゃ強くなれます。

銀行が安い理由

  • そもそも銀行は「低リスクの人に安く貸して長く返してもらうビジネス」
  • 車という担保(価値ある資産)+安定収入の人=リスク低い
  • だから金利を下げても利益が出る
  • さらに地方銀行は「地域の人にメインで借りてほしい」ので、かなり攻めた低金利(0.9%~2%台など)で集客している例がある。価格.com+2イー・ローン+2

銀行側としては「車ローンきっかけでその人を丸ごと顧客にしたい(給与振込・住宅ローンも取れたら最高)」という戦略なので、マイカーローンをエサに頑張ってくるわけです。

ディーラーが高い理由

  • ディーラーにとってローンは「クルマを今すぐ売るための武器」
    • 審査のスピード
    • 頭金0円で今乗れる安心感
    • 下取りやオプションをローンに丸ごと入れられるワンストップ感
  • つまり「(金利は多少高くても)買うハードルを一気に下げるサービス」なんです
  • だから金利は4~5%台でも売れる。実際にホンダや日産の標準クレジット金利は4.9~5.5%前後が提示されているという公表例がある。クルマ売るなら最強買取+1

でも、ディーラーにも”裏ワザ”がある

メーカーや車種によっては「期間限定1.9%」「電動車だけ特別2.4%」みたいなキャンペーン金利が出ることがある。ホンダ1.9%、三菱2.4%などの低金利キャンペーン事例が実際に紹介されている。ca-rent.jp
この水準になると銀行系1~2%台とほぼ同じ土俵に来るので、「銀行に行く手間ゼロで、銀行並みの低金利」という超おいしい状態になります。

これが出ていたらラッキー。かなり本気で検討していい条件です。


第4章:「残価設定クレジット(残クレ)」はお得?それとも地雷?

ディーラーでよく聞く「残価設定」「○年後の買取額をあらかじめ保証します」というやつ。実はこれ、金利の感じ方がズレやすいので注意ポイント。

仕組みを一言でいうと

  • 3~5年後の下取り想定額(=残価)をあらかじめ差し引いて、その残りだけを分割で払う
  • だから月々の支払いはめちゃくちゃ安く見える
  • ただし契約終了時に
    1. 車を返す
    2. 残価を一括で払って買い取る
    3. もう一回組み直して乗り続ける
      のどれかを選ぶ必要がある

よくある勘違い

「月3万円で新型SUVに乗れる!安い!」
→ “安い”のは月々だけ。最後に「残価」という大きい玉が控えている。

金利自体もそんなに安いわけじゃない

  • ホンダの残価設定型クレジット(残クレ)は2025年4月以降で実質年率4.9%→一部で5.5%といった水準に引き上げられている例がある。クルマ売るなら最強買取
  • 一方で、電動車や特定モデルに限って「残クレ金利1.9%キャンペーン」みたいな特別枠もある。ca-rent.jp

つまり残クレは、

  • 「とにかく今すぐ新車に安く月々で乗りたい」人には便利
  • 「長く乗る予定だから総額を安くしたい」人には、必ずしも得じゃない

残クレは“サブスクっぽく新車を回す仕組み”と考えるとわかりやすいです。買うというより、乗り継ぐ前提の人向け。


第5章:審査・スピード・自由度も大きく違う

金利だけじゃなく、実務面も重大です。ここを無視すると「安いはずが契約できなかった」が起きる。

銀行系マイカーローン

  • 事前審査が必要。収入証明や勤務先など、割とガチで見られる
  • 納車前までに「この銀行でローン通りました」という状態を作る必要がある
  • 車検証や見積書の提出など、手続きステップが複数
  • 審査に時間がかかることもある

→「計画的に買う人」向け。
給料・勤続年数に自信がある会社員、公務員、安定自営業者にかなり有利。

ディーラーローン

  • 商談テーブルでそのまま審査→通ればそのまま契約、という速さが魅力
  • 頭金0円で通るケースも多い
  • 車両代+オプション+延長保証+コーティング+ドラレコ…ぜんぶ1本化してローンに乗せやすい
  • ただし所有権は販売側に残るので、売る時や乗り換え時に自由度がやや下がる

→「とにかく今日決めたい」「貯金はまだだけど新車に乗りたい」人向け。

信販会社系

  • ディーラーの「外注審査部隊」みたいなイメージ
  • スキップ払い(支払い開始を数ヶ月遅らせる)など、キャッシュフローを調整できる柔軟さがあるという案内もある。オリコポイントファクトリー+1
  • 中古車販売店や個人経営のショップでも使えることが多い
  • 金利はディーラー標準と同じかやや高いこともあるが、「とりあえず買える」確率は上がる

→「銀行では通らなそう、でも車は必要」という人のセーフティネット。


第6章:どれを選ぶべき?タイプ別おすすめ

あなたの状況別にズバッとまとめます。

ケース1:会社員 or 公務員で安定収入あり、事前準備できるタイプ

銀行系マイカーローンが第一候補。
年0.9%~2%台のプランが取れれば、総支払額は最安クラス。価格.com+2イー・ローン+2
ディーラーの見積もりをもらったら、その見積書を持って地銀・信金・ネット銀行系マイカーローンに当たろう。ほぼ確実に利息が下がる=総額が下がる。

チェックするべきこと:

  • 繰上げ返済手数料は無料?(無料の銀行もある)フィナンシャルエージェンシー
  • 上限金利はいくつ?「下限だけ安いけど、あなたには上限が適用されて結局高かった」というオチを避ける。

ケース2:今すぐ車が必要(通勤・家族送迎で必須)で、頭金ほぼゼロ

ディーラーローン or 信販系ローン。
スピード・初期費用ゼロで納車まで一気に持っていけるのは本当に強い。
特に残クレやキャンペーン1.9~2.4%みたいな特別金利が出ていれば、銀行並みに戦えることがある。ca-rent.jp
営業さんに「キャンペーン金利、今この車種あります?」と必ず聞く価値あり。

ケース3:正直、審査が不安(転職したばかり / 自営業で波がある / 延滞歴がある)

信販会社系オートローンが交渉対象。
ディーラー経由で「信販系の別プランもあります?」と聞くと出てくる。
金利は上がる代わりに、組める可能性そのものを確保できる。クルマ売るなら最強買取+1
「まずは車を確保しないと生活が回らない」という状況なら、これは大きい意味がある。


第7章:これだけは絶対にやってほしい「見積もり比較チェックリスト」

最後に、営業トークに飲まれないためのチェックポイントを置いておきます。これをやるだけで10万~30万円くらいの差は普通に減らせます。

  1. 総支払額を必ず数字でもらう
    月々いくら?だけでなく、「60回払ったら総額いくら?」を紙やメールでもらう。
  2. 金利だけでなく手数料も見ろ
    「金利は安いけど、保証料と事務手数料が高い」パターンはある。最終的に払うトータルで比較するのが正解だと専門サイトでも指摘されている。HUBRIDE
  3. 残クレの場合、最終回の扱いを確認する
    ・最後にいくら残る?
    ・返すときに傷・走行距離のペナルティは?
    ・買い取るなら一括いくら?
    ここを聞かずに「月3万円で新車♪」のノリで契約すると、後で冷や汗をかく。
  4. キャンペーン金利は“この車種だけ/この月だけ”が多い
    「この1.9%は今週末までです」と言われたら、写メ撮っておく。後で銀行にもっていって“どこまで下げられるか”の交渉カードにする。ca-rent.jp
  5. 銀行ローンをディーラーにぶつける
    「地元銀行で年1.5%台って言われたんですけど、御社のローンどうなります?」
    と聞くと、ディーラー側が別の提携ローン(金利低いプラン)を突然出してくることがある。これはよくある。

まとめ:あなたが後悔しないための最終アドバイス

  • ❶ 総額を安くしたい:
     → まずは銀行系マイカーローン(0.9~2%台などの低金利プランが現実的に存在する)。価格.com+2イー・ローン+2
  • ❷ 手間をかけずに今日決めたい:
     → ディーラーローン。4~5%台と高めだが、ワンストップで納車まで最短ルート。クルマ売るなら最強買取+1
  • ❸ とにかく今乗りたい&審査が心配:
     → 信販会社系。金利は高めでも、スキップ払い・長期分割など“生活を壊さない組み方”ができるのが救い。オリコポイントファクトリー+2オリコ+2
  • ❹ キャンペーン金利が1~2%台で出ていたら:
     → それはチャンス。銀行並みに安くなることがあるので、素直に検討する価値あり。ca-rent.jp

最後に一番大事なことを言います。

車は「本体価格」より「支払い条件」で差がつく。
同じクルマでも、あなたのローンの組み方次第で20万円~30万円は平気で変わります。
営業マンの「月々これくらいならいけますよ」より前に、「総額いくら?」と必ず聞く。ここからがあなたの本当の値引き交渉スタートです。

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