
高級感あふれるデザインと官能的なエンジンサウンドで多くのファンを魅了するイタリア車「マセラティ」。
新車価格は高額ですが、中古であれば比較的手の届きやすい価格帯で手に入れることができます。
しかし、マセラティは国産車とは異なる点が多く、安易な購入は思わぬ出費につながることも。
ここでは「中古のマセラティを購入する前に必ずチェックすべきポイント」を詳しく解説します。


1. 年式と走行距離に惑わされないこと
一見、年式が新しくて走行距離が少ない車が「お買い得」に見えますが、マセラティの場合、定期的なメンテナンスが重要です。
- オイル交換やタイミングベルト交換履歴が記録されているか
- ディーラーまたは専門ショップで整備されていたか
が最重要です。
安くても整備歴があいまいな車両は要注意。
■ なぜ「年式と走行距離」だけでは判断できないのか?
中古車選びで多くの人が注目するのが「年式が新しい=良い車」「走行距離が少ない=傷んでいない」という考え方です。
たしかに国産の大衆車ならある程度この基準が当てはまることもありますが、マセラティなどの高級輸入車では通用しません。
理由は以下のとおりです:
1. 定期的なメンテナンスをしていないと状態が悪化する
- マセラティは「定期交換部品」が多く、メンテナンスを怠ると年式が新しくても不調が出る
- 例)3万kmしか走っていなくても、エンジンオイルを3年以上交換していない場合、内部にスラッジがたまり性能低下や故障の原因に
→ 走行距離よりも整備履歴(記録簿)が重要
2. 長期間動かしていない車両の方が傷みやすいこともある
「低走行=お得」と思いがちですが、エンジンやブレーキは“動かしていない方が劣化”することもあります。
- ブレーキの固着、オイルの劣化、バッテリー上がり、ゴム部品のヒビ割れ など
- 特に湿度の高い日本ではガレージ保管されていない低走行車は逆にトラブルの温床
→ 走っていない=状態が良い、とは限らない
3. 年式だけ新しくても「モデル末期」は避けられるべきことも
マセラティはフェイスリフト(マイナーチェンジ)を繰り返します。
「年式が新しい=最新モデル」とは限らず、旧型の設計のまま販売されていることも多いです。
- 例)グラントゥーリズモは2010年代後半でも設計は古い
- その結果、電子装備や燃費性能、故障リスクは変わらない
→ 「何年式か」ではなく「どのモデルか」「どのタイミングの設計か」を確認すべき
■ では、何を重視すればいいのか?
- 整備記録(点検記録簿)
- 過去にどの部品を交換してきたか、どこで整備していたかを確認
- ディーラー整備、またはマセラティに詳しい専門店なら高評価
- 消耗品の状態
- タイヤ、ブレーキ、バッテリー、オイル、ベルト、ブッシュ類などの状態や交換歴
- 実際の試乗と点検
- 始動性、アイドリング、エアコンや電装系の動作などを目視と試乗で確認
- 診断機によるスキャン
- OBD診断機で故障コードの有無を確認することで、表面に現れていないトラブルの兆候が分かる
■ 数字より「中身」を見るのが中古マセラティの鉄則
マセラティは「見た目や数字で判断すると危険な車」です。
年式や走行距離に惑わされず、整備歴・保管状態・実際のコンディションを総合的に判断することが、良い中古車と出会う秘訣です。

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2. 「正規ディーラー車」か「並行輸入車」かを確認
マセラティには「正規輸入車(ディーラー車)」と「並行輸入車」があります。
- 正規輸入車:保証や整備履歴が残っている可能性が高く、部品供給も安定
- 並行輸入車:安いが、整備・部品に不安があり、車検で苦労するケースも
初めての方は正規ディーラー車がおすすめです。
■ 正規ディーラー車とは?
◎ 定義
マセラティ・ジャパン(正規輸入元)を通じて日本国内に正式販売された車両。
全国にある正規ディーラー(マセラティジャパン認定販売店)で購入されたものです。
◎ 特徴とメリット
- 日本仕様に調整されている(カーナビ、電装系、車検対応など)
- 保証制度あり(新車時保証や延長保証、認定中古車制度)
- 整備履歴が明確(正規ディーラーでの点検記録が残る)
- リセールが高くなりやすい(再販時の信頼性が高い)
◎ デメリット
- 中古価格はやや高め
- 希少グレードや特別仕様車は少ない場合も
■ 並行輸入車とは?
◎ 定義
個人輸入や並行輸入業者が、海外から直接輸入した車両のこと。
マセラティ・ジャパンを通さず日本に持ち込まれた車です。
◎ 特徴とメリット
- 価格が安い傾向がある
- 海外限定仕様や特別カラーなど、珍しい車両に出会える可能性がある
◎ デメリット
- 車検・保安基準に適合していない場合がある(ヘッドライトや排ガス規制など)
- 整備マニュアルが日本語対応していないことも
- 部品の取り寄せに時間がかかる
- ディーラーで整備・修理を断られる可能性がある
- 売却時に評価が下がることが多い
■ 並行車かどうかを見分けるポイント
チェック項目 | 正規ディーラー車 | 並行輸入車 |
---|---|---|
車検証の「輸入者」 | マセラティジャパンや正規販売店名 | 個人名や他社名(業者名) |
ナビ・テレビ・表示 | 日本語対応 | 英語やイタリア語のみ |
メンテナンス記録 | 正規ディーラー名あり | 海外記録のみ or なし |
シートベルト警告 | 日本基準に準拠 | 表示されないこともあり |
■ 初心者・安心重視なら「正規ディーラー車」一択
特に以下のような方には正規ディーラー車を強くおすすめします。
- 輸入車の購入が初めての方
- 安心して長く乗りたい方
- アフターサービスや保証を重視したい方
- 再販時の価値を考えている方
価格だけで「お得」と思って並行車を選ぶと、整備費用やトラブル対応で結局割高になるケースも多いです。

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3. 維持費の高さを覚悟する
購入価格よりも重視すべきは「維持費」。
マセラティは見た目以上に維持費が高額です。
- オイル交換:約3〜5万円
- ブレーキパッド交換:10万円以上
- タイヤ:1本5〜8万円
部品代や工賃も国産車とは比べものになりません。
予算には余裕を持った上での購入をおすすめします。
■ マセラティの維持費はなぜ高いのか?
マセラティは「高性能・高品質・高級感」を追求した車です。
そのぶん、部品・整備内容・消耗品のグレードが高く、維持費もそれに比例します。
■ 主な維持費の内訳と相場
項目 | 内容 | 目安費用(年/回) |
---|---|---|
自動車税 | 排気量3.0L以上が多い | 約66,500円~88,000円 |
車検 | 法定費用+整備費用 | 約15万円〜30万円 |
オイル交換 | 高性能エンジン用オイル | 約3万円〜5万円/5,000kmごと |
タイヤ交換 | 19〜21インチ高級タイヤ | 約10万円〜20万円/4本 |
ブレーキ交換 | カーボン or ビッグキャリパー | 約15万〜30万円/前後セット |
バッテリー | AGMタイプが多い | 約5万〜10万円/数年ごと |
保険料 | 車両保険込み | 約10万〜20万円/年(年齢・条件による) |
■ 維持費が高くなる理由(詳しく)
1. 純正部品が高額
- イタリア本国からの取り寄せになる部品も多く、納期・価格ともに国産の数倍
- ランプ1つで10万円以上、ミラー交換で20万円近くすることも
2. 作業工賃が高い
- 専門知識が必要な整備が多く、整備士の単価が高い
- ディーラーや専門店以外では整備不可の場合も
3. 車両の構造が複雑
- 電子制御サスペンション、MCシフト、ダブルクラッチ、可変バルブなど
- 専用テスターが必要で汎用工具では対応できない
■ 中古車購入時にありがちな“落とし穴”
「車両本体価格が安い!」と飛びつくと、以下のようなことが起こります:
- 納車後すぐにバッテリー交換・タイヤ交換・オイル漏れ修理などで数十万円の出費
- 前オーナーがケチっていた整備のツケが回ってくる
- 「部品が国内にない」と言われて数週間の修理待ち
- 保険料が思った以上に高い(特に若年層)
■ 維持費を抑えるコツ
- 保証付き中古車を選ぶ
→ 認定中古車や延長保証付きの車は安心 - 専門知識のある工場を見つけておく
→ 正規ディーラー以外でも、マセラティ専門店なら工賃が抑えられることも - 点検・整備履歴がしっかりある車を選ぶ
→ 整備が行き届いた車は長持ちする - 消耗品の残量を事前に確認
→ タイヤ・ブレーキ・バッテリーなどは購入前にチェック!
■ 買って終わりじゃない、“乗ってからが本番”の車
マセラティは「所有する喜び」を与えてくれる反面、「維持する覚悟」も求められます。
価格だけで選ばず、年間維持費として最低でも30万〜50万円を想定しておくのが現実的です。

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4. ミッション・エンジンの異音チェック
マセラティは車種によっては**セミAT(MCシフト)**が採用されており、クラッチの消耗が激しいです。
- 発進時に「ガクッ」とくる、変速が遅い=クラッチ摩耗のサイン
- エンジン始動時やアイドリング中の異音も注意
必ず試乗して挙動を確認しましょう。
■ ミッションの異音チェック
◎ マセラティのミッションの特徴
車種によってミッションの種類が異なります:
車種 | ミッション種類 | 特徴 |
---|---|---|
グラントゥーリズモMC/グランスポーツ | MCシフト(セミAT) | クラッチ式、変速ショックあり |
ギブリ/クアトロポルテ(後期) | ZF製8速AT | スムーズな変速が特徴 |
古いモデル | デュアロジック/AMT系 | 故障報告が多め |
◎ 要注意な異音と症状
- 「ガキッ」「ゴトッ」という発進時の異音
- → クラッチの摩耗、ミッションマウントの劣化
- 変速時の「ショックが大きい」「一瞬空ぶかしのようになる」
- → トルクコンバーターやクラッチの不調の可能性
- バック時に「ギギギ」という異音
- → ギアの歯欠け・潤滑不良など
◎ チェックポイント
- 冷間時の発進時に異常が出やすいので、冷えている状態での試乗が理想
- Dレンジ/マニュアルモード両方で挙動確認
- 坂道発進時に滑らかに登れるか確認
■ エンジンの異音チェック
◎ よくある異音の種類と原因
音の種類 | 主な原因 | 状態 |
---|---|---|
カラカラ音(アイドリング時) | タペット音、オイル不足、バルブクリアランス不良 | 放置すると故障拡大 |
ガラガラ音(加速時) | ノッキング、点火タイミング不良、燃料系の問題 | 要整備 |
ヒューヒュー音 | 吸気系のエア漏れ | エンジン出力低下 |
ギュルギュル音 | ベルト鳴き、テンショナー劣化 | ベルト切れに注意 |
キュルキュル音(始動時) | セルモーター、バッテリー不調 | 始動困難の兆候 |
◎ 確認すべきポイント
- エンジン始動直後(冷間時)と完全暖機後の音を比較
- 加速・減速・アイドリング時の音の変化をチェック
- エンジンルームを開けて、ベルトやオイル漏れも目視確認
■ 異音がある=すぐ故障ではないが…
- 軽微な異音でも、マセラティの場合は**「部品代+工賃」で数十万円レベルになる可能性**があるため、
“様子見”では済まないケースが多い - 特にミッション関係の修理はクラッチ交換で40万円以上、ミッションOHで100万円前後になることも
■ 異音チェックのコツ(実用編)
- 同じ車種の正常車と比較してみる
- 試乗車や正規ディーラー車と比べると違いがわかりやすい
- YouTubeなどのエンジンサウンド動画で“正常音”を知っておく
- 販売店に「整備済みか?」「異音への対応歴はあるか?」を確認
■ 異音=警告サイン!スルーせずプロと一緒にチェックを
エンジンやミッションの異音は、クルマからの重要なSOSです。
異音があるのに「安いから」と飛びつくと、あとで修理地獄に陥るリスクが高いです。
購入前には必ず試乗し、可能であれば第三者の専門店に点検してもらうことをおすすめします。
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5. 電装系のトラブルがないかを確認
マセラティは電子制御装備が多く、イタリア車特有の電装系トラブルが起きやすいです。
- ナビやパワーウィンドウ、メーター表示に異常がないか
- 警告灯が点灯していないか
- バッテリー交換履歴
OBD診断機によるチェックができる店舗での購入が安心です。
■ マセラティの電装系でよくあるトラブル例
トラブル箇所 | 具体的な症状 | 修理の目安 |
---|---|---|
ナビ・オーディオ系 | 画面がフリーズ、ナビ操作不能、音が出ない | 10万〜30万円以上(交換) |
パワーウィンドウ | 動作が遅い、途中で止まる、片側だけ動かない | モーター交換で5万〜15万円 |
メーター・警告灯 | 謎のチェックランプ、スピード・燃料計不良 | スキャン診断+修理 10万円前後 |
キーレス・セキュリティ | 鍵が反応しない、ドアが開かない | キーユニット交換で5万〜10万円 |
バッテリー周辺 | セルが弱い、突然電源が落ちる | AGMバッテリー+工賃 5万〜10万円 |
■ なぜマセラティは電装系が壊れやすいのか?
1. イタリア車特有の設計と品質管理
- 電装設計が独自で、日本の気候(湿度・気温差)に合っていない部品もある
- ユニット単位での交換が前提の設計(修理しにくい)
2. 多機能な電子制御装備が満載
- エアサス、可変排気、ドライブモード切替など
- 電装品の使用頻度が多く、故障の母数も増える
3. バッテリー依存度が高い
- バッテリー電圧が少しでも不安定になると、各種センサー・ECUに誤作動が起きやすい
■ 購入前に確認すべき「電装チェックポイント」
◎ エンジン始動前
- キーレスがスムーズに反応するか
- ドアミラーの格納・開閉が正常に動くか
◎ 始動後(アイドリング中)
- 警告灯がすべて消えるか(ABS、ESC、チェックエンジン等)
- エアコンの吹き出し・温度調整・液晶表示が正常か
- メーター内の表示が切れていないか
◎ 操作中
- ナビ・バックカメラが正常表示されるか
- パワーウィンドウの動きに違和感がないか
- ライトやワイパーがスムーズに動くか
- USB・Bluetooth・オーディオ接続が使えるか
■ 確認方法・対策
- 販売店にOBDスキャン(故障診断)を依頼
- エラーコードがあればその場で分かる
- 「消してあるだけ」ではなく履歴を見るのが重要
- 整備履歴を確認する
- ナビユニットやバッテリー、メーター修理の履歴があるか
- 雨の日の試乗がベスト
- 電装系は湿気に弱いため、雨の日の挙動で不具合が表れやすい
■ 電装系のトラブルは“地味に高い”落とし穴
一つ一つの修理費は10万円前後で済む場合もありますが、同時多発的にトラブルが出るケースが多いため、
結果的に30万〜50万円の出費になることもあります。
■ 電装系の正常確認は「見えない安心感」を買うこと
電装系は「走ればいい」という考えでは済みません。
快適にマセラティを楽しむためには、ナビ・エアコン・ライト・メーターなどの細かい機能がすべて正常に動作するか確認することが、後悔しない中古車購入の鍵になります。

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6. 信頼できる専門店・ディーラーを選ぶ
マセラティに精通した販売店や修理工場との付き合いが長いほど、購入後のトラブルに強いです。
- 専門店での購入=独自保証付きやアフターケアが充実
- 購入後も点検・整備・車検でお世話になることを想定して選ぶ
■ なぜ「信頼できる販売店」が重要なのか?
マセラティは、見た目が美しくても中身にクセや故障のリスクを抱えていることが多い車です。
車両の整備状態・電装系の動作・保証の有無など、「売って終わり」ではなく「売ったあとも面倒を見る姿勢」がある販売店かどうかが超重要です。
■ 信頼できる専門店・ディーラーの特徴
項目 | 信頼できる店 | 信頼しにくい店 |
---|---|---|
整備履歴の開示 | 過去の点検記録を丁寧に説明 | 「問題ありません」としか言わない |
試乗 | 時間やルートの自由度が高い | 「エンジンだけかけてください」など制限が多い |
保証制度 | 独自保証 or 認定中古車保証あり | 保証なし/別料金でしかつけられない |
整備環境 | 自社工場・提携整備工場がある | 整備は「他に任せてる」or不明 |
対応姿勢 | メリット・デメリットを説明してくれる | 良いことしか言わない、せかしてくる |
■ 選ぶべきはどっち? 専門店 vs 正規ディーラー
◎ 正規ディーラー(マセラティジャパン認定)
- メリット:
- **高品質な車両(認定中古車)**のみを取り扱い
- 保証やサポート体制が充実
- マセラティ本社の情報・部品ネットワークを活用できる
- デメリット:
- 車両価格・整備費がやや高め
◎ 輸入車専門店(マセラティ取り扱い経験豊富)
- メリット:
- ディーラーより安く程度の良い個体が手に入る可能性
- 柔軟な対応や交渉に応じてくれることも
- デメリット:
- 店舗によって技術・経験に差が大きい
- 保証が弱い、整備体制が甘い店もあるので見極め必須
■ こんな販売店は要注意!
- 異常に安いマセラティを扱っている
- 整備していない、訳あり(並行輸入・事故歴・メーター戻しなど)の可能性
- 保証なしで売りっぱなし
- 壊れたときに高額修理を自腹で負担することに…
- 質問に明確に答えられない営業
- 「わかりません」「大丈夫です」しか言わない店は避ける
■ 店選びのコツ
- Googleレビューや口コミ評価を確認
- 星4以上でレビュー数が多い店は信頼性高め
- 実際の納車後の対応に関する声も要チェック
- 現地に足を運ぶ
- ショールームや整備工場の清潔感・スタッフの対応でだいたい分かる
- 整備士やメカニックの在籍有無を確認
- 自社整備がある店は安心度が高い
- 「マセラティ 専門店」で検索
- たとえば「オートカヴァリーノ」や「ロッソ・エ・ネロ」など、実績ある専門店が全国に存在します
■ マセラティは「車」ではなく「パートナー付きの高級機械」
マセラティは、見た目・走り・音に魅了される夢のある車ですが、**扱いが難しく整備が必要な“繊細な機械”**です。
だからこそ「この車を預けても安心」と思える販売店を見つけることが、カーライフの満足度を大きく左右します。

まとめ:中古マセラティ購入は「安さより信頼性」
マセラティは「車好きにはたまらない魅力」が詰まった1台ですが、気軽な気持ちで買うと痛い目にあう車でもあります。
中古車市場には「見た目がキレイで安いけど中身がボロボロ」な個体もあります。
だからこそ、「整備記録・信頼できる販売店・維持費の見積もり」をしっかり確認することが大切です。