
はじめに:車の持ち方が変わる時代
「車を買う」のが当たり前だった時代は過去のものになりつつあります。
2025年の今、車の所有方法は「購入」だけでなく「カーリース」「カーシェア」「サブスク」など多様化しました。特に注目を集めているのがカーリース。
カーリースは頭金不要・月額定額・税金や車検込みという分かりやすい料金体系が特徴で、「マイカー感覚で車に乗れるサービス」として人気が急上昇しています。
一方で、購入にも資産として残る・自由に使えるといった強みがあります。
では、2025年の最新事情を踏まえると「カーリース」と「購入」どちらがお得なのでしょうか?この記事では、コスト比較・ライフスタイル別の向き不向き・最新トレンドまで徹底解説します。

カーリースとは?仕組みと特徴
カーリースの基本
カーリースとは、リース会社が購入した新車を利用者が月額料金を支払って一定期間使用する仕組みです。契約期間は3年・5年・7年が多く、契約終了後は「返却」「再リース」「購入(残価精算)」のいずれかを選べます。
費用に含まれるもの
- 車両代
- 自動車税(種別割・重量税)
- 自賠責保険
- 車検費用
- メンテナンス(オプション)
つまり、車にかかる大半の費用が月額に含まれているため、家計管理がラクになるのが最大の魅力です。
メリット
- 頭金なしで新車に乗れる
- 毎月定額で支出が安定
- 車検や税金を気にしなくてよい
- 定期的に新しい車に乗り換え可能
デメリット
- 契約途中で解約が難しい
- 走行距離制限(例:月1,000km)がある
- 返却時に傷や汚れがあると追加費用
- カスタマイズや改造は原則NG
購入とは?現金とローンの違い
現金購入
一括で支払う方法。ローン金利がかからず、以後は維持費のみ。
ただし、数百万円単位の出費が必要。
ローン購入
頭金を入れて、残りを月々分割で支払う方法。
支払い終了後は完全に自分の資産になる。
メリット
- 改造やドレスアップが自由
- 走行距離制限なし
- 長く乗ればコストを抑えられる
- 将来売却して資金を回収できる
デメリット
- 頭金や維持費の負担が大きい
- 車検・税金の支払い時期にまとまった出費が発生
- ローンだと金利がかかる
コスト比較(2025年シミュレーション)
ここでは人気車種「トヨタ ヤリス」(新車価格180万円前後)を例に比較します。
項目 | カーリース(7年契約) | 購入(ローン5年払い) |
---|---|---|
頭金 | 0円 | 30万円 |
月額 | 約28,000円(税金・車検込み) | 約35,000円(ローンのみ) |
車検・税金 | 月額に込み | 自己負担:約15万円/2年 |
保険 | 別途加入必要 | 別途加入必要 |
総額(7年) | 約235万円 | 約220万円+維持費 |
売却価値 | なし | 約20〜50万円 |
結論
- 短期利用(3〜7年) → リースがお得
- 長期利用(10年以上) → 購入がお得
ライフスタイル別おすすめ
車に長く乗らず、乗り換えたい人 → カーリース
- 常に最新の車に乗りたい
- 故障や修理のリスクを避けたい
- 税金や車検の手続きをしたくない
家族で長く同じ車に乗りたい人 → 購入
- 子育て世代で10年以上同じ車を使いたい
- 車を資産として残したい
- 将来売却して次の購入資金に充てたい
仕事で車を使う法人 → 法人リース
- 経費計上できて節税効果あり
- 台数を揃えやすい
- 契約更新で常に新車を用意できる
2025年の最新トレンド
EVリースの拡大
電気自動車(EV)の普及に伴い、充電設備付きリースプランが人気に。補助金込みで月額負担が減り、リースの方が購入より手軽な場合も。
サブスク型リース
「半年だけ」「1年だけ」といった短期契約型リースが増加。転勤族や単身赴任者に人気。
距離制限なしプラン
2025年から登場した走行距離無制限リースは、長距離ドライバーの救世主。追加請求を気にせず乗れる。
デメリット比較
項目 | カーリース | 購入 |
---|---|---|
改造 | 不可 | 自由 |
走行距離 | 制限あり | 無制限 |
資産価値 | 返却でゼロ | 中古売却可能 |
途中解約 | 基本不可 | 可能(売却) |
出費の安定性 | 定額で安定 | 車検・税金で変動 |
実際の利用者の声
リース派
- 「車検・税金を気にしなくていいのが最高!」
- 「3年ごとに新車に乗り換えられるので常に最新装備」
購入派
- 「10年以上乗るなら購入の方が断然お得」
- 「カスタムして楽しみたいから購入一択」
結論:どっちがお得?
- 短期利用(3〜7年) → カーリースがお得
- 長期利用(10年以上) → 購入がお得
- 法人・経費計上したい人 → カーリース一択
つまり、答えは「ライフスタイル次第」。
便利さを求めるならリース、コスパと資産性を求めるなら購入。
まとめ
2025年は車の「持ち方」を選べる時代です。
- カーリース → 手軽さ・最新車・維持費込み
- 購入 → 自由・資産価値・長期利用向き
自分のライフスタイルや家計に合わせて選ぶことが、カーライフを豊かにする最大のポイントです。