
はじめに:なぜ今「車のサブスク」が注目されているのか?
近年、車の利用スタイルが大きく変化しています。
従来は「現金一括で購入する」か「ローンを組む」か「リース契約をする」かの3択が主流でした。しかし、2020年代に入って急速に広がったのが**カーサブスク(車のサブスクリプション)**です。
サブスクといえば、音楽や動画配信サービスを思い浮かべる人も多いでしょう。実はその流れが自動車にも広がり、いまや若い世代からファミリー層、さらには法人利用まで幅広く活用されています。
サブスクが人気を集める理由
- 初期費用ゼロで車に乗れる
- 税金・車検・メンテナンス費用がコミコミで定額
- ライフスタイルに合わせて車を柔軟に選べる
- 家計管理がしやすく、コストが明確
一方で「資産にならない」「走行距離制限がある」といった注意点も。
この記事では、2025年におすすめの車サブスクサービスをランキング形式で紹介し、それぞれの特徴・口コミ・向いている人を詳しく解説します。

車のサブスクとは?購入やリースとの違い
購入との違い
- 購入:資産になる。売却や下取りが可能。
- サブスク:資産にはならない。利用料を支払って乗るだけ。
購入は「所有」を前提とした選択。長く同じ車に乗り続けたい人には向いています。
リースとの違い
- リース:契約年数が長く、途中解約は難しい。残価精算のリスクあり。
- サブスク:1年〜短期利用も可能。途中解約オプションがある場合も。
リースに比べ、サブスクは「柔軟性」と「気軽さ」に優れています。
車サブスクのメリット・デメリット
メリット
- 初期費用ゼロで乗れる
- 自動車税・重量税・自賠責保険・車検費用込み
- 最新モデルに定期的に乗り換え可能
- 家計の固定費化で支出管理がラク
デメリット
- 車は自分の資産にならない
- 走行距離制限がある場合が多い(例:月1,000km)
- カスタマイズや改造は基本的に不可
- 長期的に見ると購入より割高になるケースも
このメリット・デメリットを理解した上で、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。
【2025年最新版】車のサブスクおすすめランキング
第1位:KINTO(キント)
- 運営:トヨタ自動車
- 月額料金:16,610円〜
- 特徴:
- トヨタ・レクサスの新車に定額で乗れる
- 自動車保険(任意保険)も込みで安心
- スマホで契約完結、面倒な手続き不要
特に「保険が込み」なのは大きなメリット。若者や初心者ドライバーに強い人気があります。
口コミ
「初めての車をKINTOで契約しました。保険料が高い20代でも、定額で安心して乗れるのが魅力。」
第2位:SOMPOで乗ーる
- 運営:SOMPOホールディングス
- 月額料金:20,000円台〜
- 特徴:
- 国産車・輸入車どちらも豊富に選べる
- 契約期間は1年〜7年で柔軟
- メンテナンスや保険サポートも充実
輸入車に強く、BMWやベンツなども定額で乗れるのは大きな魅力です。
口コミ
「輸入車に憧れていたのでSOMPOで乗ーるを利用。短期間でも契約できるので気軽に試せたのが良かった。」
第3位:カーコンカーリースもろコミ
- 運営:カーコンビニ倶楽部
- 月額料金:10,000円台〜
- 特徴:
- 契約終了後に車がもらえるプランあり
- メンテナンスパックも用意
- 長期契約に特化
「将来的に車が欲しいけど、最初は定額で気軽に乗りたい」という人に最適。
口コミ
「7年契約で利用しました。最後に車が自分のものになるのでお得感がある。」
第4位:ニコノリ(ニコニコレンタカー)
- 運営:株式会社MIC
- 月額料金:10,000円台〜
- 特徴:
- 短期契約にも対応
- 軽自動車からミニバンまで幅広い
- 地域密着型の安心サポート
初めてのサブスク体験や、セカンドカー用途に向いています。
第5位:定額カルモくん
- 運営:ナイル株式会社
- 月額料金:11,220円〜
- 特徴:
- 業界最安クラスの低価格
- 1年〜11年と契約期間が幅広い
- 契約満了後に車がもらえるプランもあり
コスパ重視派に根強い人気を誇ります。
サービス比較表
サービス名 | 月額料金目安 | 契約期間 | 保険込み | 特徴 |
---|---|---|---|---|
KINTO | 16,610円〜 | 3年〜7年 | ◎ | トヨタ・レクサス専用、任意保険込み |
SOMPOで乗ーる | 20,000円〜 | 1年〜7年 | △ | 輸入車ラインナップが豊富 |
もろコミ | 10,000円〜 | 7年〜9年 | △ | 契約終了後に車がもらえる |
ニコノリ | 10,000円〜 | 1年〜 | △ | 短期利用も可能 |
定額カルモくん | 11,220円〜 | 1年〜11年 | △ | コスパ最強、所有化も可能 |
車サブスクを選ぶときのチェックポイント
1. 月額料金に含まれるものを確認
- 任意保険は含まれているか?
- メンテナンスはどこまでカバー?
2. 契約期間の柔軟性
- 1年単位で契約できるか?
- 中途解約オプションはあるか?
3. 車種ラインナップ
- 国産車だけか?輸入車も選べるか?
4. 契約終了後の扱い
- 車が返却になるのか?もらえるのか?
サブスク利用者のリアル体験談(まとめ)
- 「車を所有しない自由さに驚いた」
- 「毎月の出費が一定なので家計管理がラク」
- 「子供の成長に合わせて車を乗り換えられるのが便利」
- 「走行距離制限に少し不便を感じた」
サブスクが向いている人・向いていない人
向いている人
- 車を「所有」より「利用」として考える人
- 毎月のコストを明確にしたい人
- 数年ごとに新車に乗り換えたい人
- 初めて車を持つ若い世代
向いていない人
- 長く同じ車に乗り続けたい人
- 車をカスタマイズしたい人
- 年間走行距離が多い人
購入・リース・サブスクの費用シミュレーション比較
車のサブスクを検討する際に、最も気になるのが「購入やリースと比べて本当にお得なのか?」という点です。ここでは、トヨタ ヤリス(新車・ガソリンモデル・グレードZ)を例にして、費用をシミュレーションしてみます。
条件設定
- 車両価格(新車購入時):約200万円
- 年間走行距離:10,000km
- 利用期間:5年間
- 任意保険:年間10万円(20代の場合)
- 車検費用:1回10万円
- 自動車税・重量税など:年間4万円
① 購入の場合(ローンなし現金一括想定)
項目 | 費用(5年間) |
---|---|
車両代金 | 2,000,000円 |
自動車税・重量税 | 200,000円 |
車検(1回) | 100,000円 |
任意保険(10万円×5年) | 500,000円 |
メンテナンス費用 | 200,000円 |
合計 | 3,000,000円 |
② リースの場合(5年契約)
項目 | 費用(5年間) |
---|---|
リース料(月4.5万円×60回) | 2,700,000円 |
自動車税・車検・メンテ込み | 0円 |
任意保険 | 500,000円 |
合計 | 3,200,000円 |
※リース料には車検・税金・メンテナンスが含まれることが多い。
③ サブスクの場合(KINTO利用)
項目 | 費用(5年間) |
---|---|
サブスク料(月5万円×60回) | 3,000,000円 |
任意保険 | 含まれる |
自動車税・車検・メンテ | 含まれる |
合計 | 3,000,000円 |
シミュレーション結果まとめ
利用方法 | 合計費用(5年) | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
購入 | 約300万円 | 資産になる、売却可能 | 初期費用が大きい、保険料が高い |
リース | 約320万円 | 初期費用不要、税金込み | 任意保険は別、残価精算リスク |
サブスク | 約300万円 | 保険込み、完全定額 | 資産にならない、距離制限あり |
この比較からわかること
- 購入:資産価値を重視する人向け
- リース:法人や事業利用で費用処理したい人向け
- サブスク:家計を安定させたい人、若者や初心者ドライバー向け
特に「任意保険が込み」という点で、サブスクは20代〜30代にとって大きなメリット。保険料が高くなりがちな若年層でも安心して車を持てる選択肢です。
まとめ
2025年の車のサブスクは、
- コスパ重視なら「定額カルモくん」
- 安心&手間ゼロなら「KINTO」
- 輸入車に乗りたいなら「SOMPOで乗ーる」
という住み分けがはっきりしてきました。
さらに今回のシミュレーションからもわかるように、サブスクは「購入やリースと大きな差はない費用感」で、むしろ安心感や家計管理のしやすさを求める人にとっては非常に魅力的な選択肢です。