軽自動車の維持費を徹底シミュレーション【2025年版】

*年間いくら?毎月いくら?都市部・郊外・長距離の3パターンで丸わかり

2025年最新版。税金・車検の法定費用・保険・ガソリン・駐車場など、軽自動車の維持費を最新相場で試算。都市部/郊外/長距離の3ケースで年間・月額を具体的に算出します。


目次

  1. 2025年の“いま”押さえるべき4トピック
  2. 維持費の内訳と最新相場
  3. 年間・月額を3パターンでガチ試算
  4. 距離×燃費×単価のガソリン費早見表
  5. 「13年超」「18年超」で何が変わる?
  6. いますぐ効く“節約ワザ”7選
  7. コピペOK!超シンプル試算テンプレ
  8. よくある質問(FAQ)
  9. まとめ:**月いくらなら安心?**目安ライン

1. 2025年の“いま”押さえるべき4トピック

  • 自賠責保険料は据え置き:2025年度も24カ月契約で「軽自動車17,540円・普通車17,650円」。大枠は昨年と同水準です。
  • 車検は“2カ月前から”受けられる:2025/4/1以降は有効期限の2カ月前から受検OK。早めに動いても次回有効期限は短くなりません。
  • ガソリンは全国平均170円前後で推移:直近(2025/9/1週)で174円/L前後。波はあるものの、当面170円台を想定すると現実的。
  • 環境性能割と重量税の基準は継続:軽の環境性能割は0〜2%(EV等は非課税)。重量税のエコカー減税は2026/4/30まで延長。

2. 維持費の内訳と最新相場

(1) 税金(毎年)

  • 軽自動車税(種別割)10,800円/年(2015年4月1日以降登録の自家用)。※経年での重課あり。

(2) 車検時に支払う法定費用(初回3年、その後2年ごと)

  • 自動車重量税(軽)6,600円/2年(=3,300円/年相当)。13年超・18年超で増額。
  • 自賠責保険(軽・検査対象)17,540円/24カ月(=8,770円/年相当)。
  • 印紙代(検査手数料)1,600〜2,200円/回(施設や申請方法により異なる)。

参考:軽の法定費用はこの“3点セット”。基本料金や整備代は店舗ごとに差が出ます(コバックの料金表など)。

(3) 任意保険

  • 軽の平均相場は年5万円前後(補償や年齢で大きく変動)。2025年1月から保険料の上昇&軽の料率クラスが3→7区分へ細分化。

(4) ガソリン代

  • 直近相場は170〜175円/Lが目安。実燃費×走行距離で大きく変わるため、後述の早見表&テンプレで即計算を。

(5) 駐車場代(地域差が最強)

  • 東京都平均:16,760円/月大阪府平均:13,971円/月。都心3区は月5〜12万円級も珍しくないため、引っ越し先の相場チェックは必須。

(6) メンテ・消耗品の目安(年)

  • オイル/フィルタ、ワイパー、タイヤ積立、洗車など:2〜3万円/年(乗り方により変動)。
  • 車検の基本工賃は2年ごとに2〜4万円程度がボリュームゾーン(店舗差あり)。

3. 年間・月額を3パターンでガチ試算

※便宜上、車検の重量税・自賠責・印紙代年割に均して計上。
共通:軽自動車税10,800円/年、重量税3,300円/年、自賠責8,770円/年、印紙900円/年(=1,800円/2年想定)

パターンA:都市部(東京)× 駐車場あり × 走行1万km/年

  • 想定:実燃費18km/L、ガソリン174円/L、任意保険5.5万円/年、車検基本工賃3万円/2年、消耗品2.5万円/年、駐車場16,760円/月
  • ガソリン:10,000km ÷ 18km/L = 約556L × 174円 = 約96,667円/年
  • 税・法定費:10,800 + 3,300 + 8,770 + 900 = 23,770円/年
  • その他:任意55,000 + 駐車場201,120 + 工賃年換算15,000 + 消耗25,000
  • 年間合計
    23,770 + 55,000 = 78,770
    78,770 + 96,667 = 175,437
    175,437 + 201,120 = 376,557
    376,557 + 15,000 = 391,557
    391,557 + 25,000 = ≒416,557円/年
  • 月額目安:416,557 ÷ 12 = ≒34,713円/月
    (燃料・駐車場のソース:ガソリン相場/都内平均相場)

パターンB:郊外(自宅駐車0円)× 走行8,000km/年

  • 想定:実燃費19km/L、ガソリン170円/L、任意保険4.5万円/年、車検基本工賃2.4万円/2年、消耗2万円/年、駐車場0円
  • ガソリン:8,000 ÷ 19 = 約421L × 170円 = 約71,579円/年
  • 税・法定費23,770円/年(同上)
  • その他:任意45,000 + 駐車0 + 工賃年換算12,000 + 消耗20,000
  • 年間合計
    23,770 + 45,000 = 68,770
    68,770 + 71,579 = ≒140,349
    140,349 + 12,000 = 152,349
    152,349 + 20,000 = ≒172,349円/年
  • 月額目安≒14,362円/月

パターンC:地方都市(駐車1万円/月)× 長距離1.5万km/年

  • 想定:実燃費16km/L、ガソリン175円/L、任意保険6万円/年、車検基本工賃3.6万円/2年、消耗3.5万円/年、駐車場10,000円/月
  • ガソリン:15,000 ÷ 16 = 937.5L × 175円 = ≒164,063円/年
  • 税・法定費23,770円/年
  • その他:任意60,000 + 駐車120,000 + 工賃年換算18,000 + 消耗35,000
  • 年間合計
    23,770 + 60,000 = 83,770
    83,770 + 164,063 = 247,833
    247,833 + 120,000 = 367,833
    367,833 + 18,000 = 385,833
    385,833 + 35,000 = ≒420,833円/年
  • 月額目安≒35,069円/月

ポイント:都市部は駐車場、長距離は燃料任意保険が効いてきます。税・法定費はどこでもほぼ固定です。
任意保険の平均や料率クラス見直しは2025動向を意識。


4. 距離×燃費×単価のガソリン費早見表(ざっくり目安)

年間距離実燃費単価年間ガソリン代
8,000km18km/L170円/L約75,600円
10,000km18km/L174円/L約96,700円
12,000km17km/L175円/L約123,500円
15,000km16km/L175円/L約164,100円

※直近の全国平均は170円台前半〜半ば。地域差あり。


5. 「13年超」「18年超」で何が変わる?

  • 自動車重量税は、13年超→増税、18年超→さらに増税(軽は2年で8,200円/18年超8,800円)。古い個体は車検ごとに重くなる点に注意。

6. いますぐ効く“節約ワザ”7選

  1. 任意保険の一括見積もり補償の棚卸し(年齢条件・運転者限定・走行距離区分・ドラレコ特約の見直し)。平均年5万円前後はまだ削れる。
  2. 車両保険は“免責/限定”で最適化(全損だけカバーなど)。
  3. 燃費スコアを上げる運転:一定速・早めの減速・アイドリング短縮。
  4. ガソリンは地域最安をアプリで(価格差は月数百〜千円のインパクト)。相場は週次でチェック。
  5. タイヤはライフ×転がり抵抗で選ぶ(燃費も騒音も効く)。
  6. 車検は“法定費用固定・工賃差”を比較(2年で2〜4万円差も)。
  7. 駐車場は“機械式/屋根有/共益費”も含めて比較(都心は5〜12万円級も。郊外との二地域居住なら“郊外拠点+パーク&ライド”検討)。

7. コピペOK!超シンプル試算テンプレ

年間維持費 =
軽自動車税(10,800)
+〔重量税6,600+自賠責17,540+印紙1,600〜2,200〕÷2
+ 任意保険(目安50,000)
+ 〔年間距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価〕
+ 駐車場(月額×12)
+ 車検基本工賃の年割(例:30,000÷2=15,000)
+ メンテ・消耗品(目安20,000〜30,000)

※自賠責・ガソリン・駐車場の最新相場は都度アップデートを。


8. よくある質問(FAQ)

Q1. 新車購入時の“環境性能割”は軽でもかかる?
A. かかる可能性あり(0〜2%)。ただしEV等は非課税。軽も環境性能で税率が決まります。

Q2. 初回車検はいつ?
A. 乗用の軽は新車3年、以後2年ごと。自賠責もこれに合わせるのが一般的です。

Q3. 印紙代はいくら見ておけばいい?
A. 指定工場のOSSなら1,600円、持込検査は2,200円が目安。施設や手続で変動。

Q4. 東京の駐車場、高すぎません?
A. 平均でも16,760円/月都心3区は5〜12万円級。引越し費用を含め、車を持たない選択肢も家計的には合理的です。


9. まとめ:**月いくらなら安心?**目安ライン

  • 郊外×自宅駐車×走行少なめなら、月1.4〜1.8万円が現実的ライン。
  • 都市部×駐車場ありだと、月3.3〜3.6万円
  • 長距離派は、燃料+任意保険が効いて月3.5万円前後になるケースも。

キモは“駐車場”と“走行距離”。ここさえ抑えれば、軽は日本最強の家計フレンドリー車種です。

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