
レクサスLCコンバーチブルを見て、「こんな車で海沿いを走ってみたい」と思ったことはありませんか。
長いボンネットに、屋根を開けたときの低く伸びやかな姿。いかにも特別な2人乗りに見えますが、実は乗車定員は4名です。
ただ、「4人乗りなら、家族や友人と気軽に遠出できる?」となると、座席の数だけでは判断できません。
今回はLC500 Convertibleの後席、屋根、荷室に注目して、憧れの車を少し身近な目線で見ていきましょう。
見た目は2人乗りのようでも、定員は4名
レクサス公式の価格・パッケージページでは、LC500 Convertibleの乗車定員は4名と案内されています。
前に2席、後ろにも2席。大きな2ドアのオープンカーですが、後席を持っているんですね。
ただし、乗車定員は「何人乗れる設計か」を示す数字です。4人それぞれが、どのくらい余裕を持って座れるかまでは分かりません。
購入を考えるなら、前席を普段の運転位置に合わせ、その後ろに同乗予定の人が座ってみる。この順番で確認すると、使い方を想像しやすくなります。
屋根をしまうために、後席の位置も変えている
LCコンバーチブルは、クーペの屋根を単純に取り払っただけの車ではありません。
公式説明によると、クーペに対して後席のヒップポイント、つまり着座位置を前に移しています。また、クーペのハイブリッドモデルでバッテリーを搭載するエリアに、ソフトトップルーフを収納する構造です。
屋根を開けたときに、畳んだルーフをきれいにしまう。その場所を作りながら、後席や荷室を成り立たせているわけです。
ここから分かるのは、同じLCという名前でも、クーペとコンバーチブルの後席を同じ感覚で判断しない方がよいこと。
「クーペに座ったことがあるから大丈夫」と決めず、屋根付き・屋根なしを別々に確かめたいですね。
布の屋根には、静かさへの工夫もある
LCコンバーチブルの屋根は、金属製のハードトップではなく、布製のソフトトップです。
「高級車なのに布なの?」と思うかもしれませんが、2020年の発売時の公式発表では、吸音材を組み合わせた4層構造が紹介されています。屋根を閉じたときの静粛性にも配慮した設計です。
さらに、ルーフを開けるとソフトトップが完全に格納され、上からトノカバーで覆われる仕組み。畳んだ屋根が目立たないことも、すっきりした後ろ姿につながっています。
布の質感を楽しみつつ、閉じた姿も美しく見せる。屋根そのものが、LCのデザインの一部なんですね。
出典:トヨタ公式・「LC500 Convertible」を新設定
ルーフは約15秒で開閉。でも、操作は落ち着いて
公式の車種紹介では、ルーフの開閉時間は約15秒と説明されています。
短時間で空が広がるのは魅力ですが、購入後の使い勝手を考えるなら、時間だけでなく作動条件も知っておきたいところです。
2025年7月以降の取扱説明書では、車速が約50km/h未満であること、トランクが閉まっていることなどが作動条件として示されています。走行中にも作動できる一方、メーカーは停止した状態での開閉をすすめています。
また、ルーフの作動が完全に終わっていないと、トランクは開きません。
「荷物を取り出したいから、途中で止めてトランクを開ける」という使い方はできないんですね。実車を見る機会があれば、開閉完了までの一連の動きも確認してみましょう。
出典:レクサス公式・ソフトトップルーフ取扱説明書
出典:レクサス公式・トランク取扱説明書
荷室は「何リットルか」より、自分のバッグで考える
レクサスは、コンバーチブル専用の設計によって、クーペのハイブリッドモデルと同レベルの使い勝手のラゲージスペースを確保したと説明しています。
ただし、この説明だけで「いつものスーツケースが入る」とは判断できません。
荷物を積めるかどうかは、容量だけでなく、開口部の形、奥行き、高さにも左右されます。旅行で使いたいなら、持っていくバッグの寸法を測り、実車の荷室と照らし合わせるのが確実です。
柔らかい旅行バッグと、形の変わらないスーツケースでも事情は違います。
「4人乗れるから、4人分の旅行荷物も問題ない」と考えず、人と荷物をセットで確認したいですね。
中古で探すなら、屋根を閉じた姿も見ておこう
2026年10月30日時点で、レクサス公式サイトではLC500 Convertibleは販売終了と案内されています。ここからは、中古車として気になる人もいるでしょう。
実車を見る際は、オープン状態の写真だけで決めず、次の点も確認したいところです。
● 屋根を閉じたときの生地や内張りの状態
● ルーフが最後まで正常に開閉するか
● 雨漏りや修理についての履歴
● 前席を合わせた状態での後席の余裕
● 普段使うバッグを積める荷室か
年式によって装備や仕様も異なるため、その車に対応する取扱説明書と販売店の説明で確認してください。
LCコンバーチブルの魅力は、単に屋根が開くことだけではありません。屋根をしまう場所、後席の位置、閉じたときの美しさまで、一台の車としてまとめているところにあります。
写真では見落としがちな後席や荷室を見ると、このオープンカーに込められた工夫が、もう少し見えてきますよ。
※公式情報は2026年10月30日時点で確認。実車の仕様・状態は年式や個体によって異なります。










