前に3人座れるって本当?ホンダ・エディックスの「6人乗り」が今見ても面白い理由

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「6人乗りのホンダ車」と聞くと、3列シートのミニバンを思い浮かべるかもしれません。

ところが、エディックスは少し違います。前に3人、後ろに3人。2列のシートで6人乗りを実現した車なんです。

「運転席と助手席の間にも座れるの?」と、思わず車内を見たくなりますよね。

ただ珍しいだけではありません。中央の席をずらす工夫や、人数に合わせた荷室の使い方まで見ると、この配置を選んだ理由が伝わってきます。

6人乗りなのに、シートは2列

ホンダは2004年7月7日にエディックスを発表し、翌8日に発売しました。特徴は、独立した6席を「3席×2列」に配置したことです。

一般的な3列シート車とは、人数を増やす方向が違います。エディックスは、横方向の空間を使って6人分の席を用意しました。

ホンダが開発時に掲げたのは、車内でのコミュニケーションです。単に人を多く乗せるだけでなく、風景や会話を一緒に楽しむ空間を目指していました。

前席が2席だと、3人で出かける際は誰かが後席に座りますよね。エディックスでは、条件が合えば前側に3人で座る選択肢がある。ここが、この車ならではの面白さです。

出典:ホンダ「新型3×2ミニバン『エディックス』を発売」

3人が横一線に並ぶわけではない

「前に3人だと、肩がぶつからない?」と気になります。

そこで効いてくるのが、中央席のスライド機構です。2004年の公式資料では、フロントセンターシートに270mmのスライド量を設けたと説明されています。

中央席を後ろに下げ、左右の人と肩の位置をずらす。上から見るとV字になるような配置です。

つまり、3人を一直線に詰め込む発想ではありません。前後の位置も使いながら、横3人掛けを成立させようとしています。

ホンダは、後ろへ下げた前中央席を「1.5列目」のような役割とも説明していました。前席と後席の間に、人が座れる場所をつくるイメージですね。

ただし、快適さは乗る人の体格やシート位置によって変わります。中古車を見に行くなら、普段乗る人と一緒に実際の座り心地を確かめたいところです。

出典:ホンダ「3×2パッケージ・空間レイアウト」

前に3人乗ると、後ろを荷室に使える

この配置は、荷物の積み方にもつながります。

エディックスの後席は、3席をそれぞれ格納できる構造です。前側に3人が乗れば、後席を使わずに荷室を広げることもできます。

「3人で出かけるけれど、荷物も多い」。そんな場面で、前に3人座れることが収納の選択肢になるわけです。

逆に、普段は1人や2人で使うなら、前中央席の背もたれを倒してアームレストやトレイとして利用できます。

中央の席は、いつでも誰かが座るためだけの場所ではありません。人数に合わせて役割が変わるところも、よく考えられています。

もちろん、積める荷物の大きさや形は別に確認が必要です。自転車やアウトドア用品などを積みたいなら、開口部と荷室寸法、荷物を固定する方法まで確かめましょう。

出典:ホンダ「3×2パッケージ・スペース&ユーティリティ」

全長は短め。でも、横幅は確認したい

2004年発売時の主要諸元では、全長4,285mm、全幅1,795mm。短めの全長と、横方向に余裕を持たせた寸法が特徴です。

ここで気をつけたいのが、「全長が短い=どこでも扱いやすい」とは限らないことです。

駐車場の幅、乗り降りするときのドアの開き方、よく通る道のすれ違いなどは、全長だけでは判断できません。

中古車情報でサイズを見るときも、長さだけでなく幅まで確認しましょう。自宅の駐車場では、車体が入るかに加えて、人が無理なく乗り降りできるかが大切です。

出典:ホンダ「エディックス・主要諸元」

中古で気になるなら、中央席こそ触って確かめたい

エディックスの魅力は、座席を動かして初めてわかる部分にあります。

検討するなら、外装や走行距離に加えて、次の点を確認してみてください。

● 前後の中央席が問題なくスライドし、所定の位置で固定されるか

● 後席の格納や復帰をスムーズに行えるか

● 各席のシートベルトやバックルに異常がないか

● 整備記録や保証内容、必要な修理への対応を確認できるか

また、「前に3席あるから、子どもを自由に座らせられる」という意味ではありません。チャイルドシートの使用には、装着できる製品やシート位置などの条件があります。利用する車両とチャイルドシートの取扱説明書に従ってください。

なお、本記事は2004年発売時の公式資料を中心に紹介しています。購入候補の年式・仕様と同じとは限らないため、現車の確認が必要です。

エディックスは「何人乗れるか」の先が面白い

6人乗れる車を探すだけなら、ほかにも選択肢はあります。

それでもエディックスが気になるのは、「6人をどう座らせるか」に独自の答えを出しているからではないでしょうか。

前に3人で同じ景色を見る。中央席を下げて前後の距離を近づける。人数が少ない日は、席を収納や荷室へと切り替える。

こうして仕組みを見ると、単に変わった車というより、人と荷物の配置を考えること自体が楽しくなる車に思えます。

中古車を見るときも、価格や走行距離に加えて「この座り方で、どこへ行こうか」と想像してみる。エディックスは、そんな見方が似合う1台です。

※本記事は公式資料に基づく解説で、実車試乗による評価ではありません。情報確認日:2026年11月5日。

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