中古車相場が上がったら、今が売り時?ミニバンとSUVで違う「価格の見方」

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「中古車の相場が上がっているなら、うちの車も高く売れるのでは?」

車の売却を考えていると、相場のニュースは気になりますよね。ただ、市場全体の値上がりと、自分の車の査定額は同じものではありません。

2026年10月20日、オークネットは9月の中古車市場価格指数を公表しました。全体では前月比0.29%の上昇ですが、ミニバンは上昇し、SUVは低下するなど、区分によって動きが分かれています。

今回は、このデータの読み方と、売却を考えるときに確認したいポイントを整理します。

9月の中古車相場は小幅上昇。ただし、すべての車ではない

オークネットの発表では、9月の中古車市場価格指数は2.435。8月の2.428から、前月比0.29%上昇しました。指数は2008年7月を1としたものです。

ボディタイプ別では、ミニバンが前月比1.99%上昇。コンパクト、バン・トラックも上昇した一方、SUV、ミッドサイズ、ラグジュアリーは低下しました。

つまり、今回の結果を「どの車も値上がりした」と読むことはできません。

また、発表されたのは10月20日ですが、データの対象は9月です。今日の査定額や、来月の値動きを示した数字ではないことも押さえておきましょう。

出典:オークネット「2026年9月の中古車市場価格指数」(2026年10月20日公表)

この指数は「自分の車を買い取ってもらえる金額」ではありません

今回の指数は、オークネットの会員流通データをもとに、車の属性を統計モデルに組み込んで作成した指標です。

市場の動きを見る材料ですが、一般の方が車を売るときの買取価格表ではありません。中古車販売店の店頭価格とも分けて考える必要があります。

例えば、ミニバンの指数が1.99%上がったからといって、以前100万円だった査定が、そのまま101万9,900円になるわけではないんです。

ニュースで分かるのは、市場の方向を考えるための手がかり。実際にいくらで売れるかは、検討する車両と売却条件を確認する必要があります。

同じ車種でも、年式や状態が違えば査定額は変わる

ネットで高い買取実績を見つけると、期待したくなりますよね。

ただ、自分の車と同じ名前でも、年式、グレード、走行距離、装備、修復歴や車両状態が違う場合があります。

自動車公正取引協議会も、買取価格は年式や走行距離だけでなく、内外装や機関の状態など、多くの要素で決まると説明しています。

実績を見るときは、金額より先に「自分の車と、どこまで条件が近いか」を確認しましょう。

出典:自動車公正取引協議会・買取実績価格の表示に関する解説(PDF)

相場が上がったら、すぐ売ったほうがいい?

今回のデータだけで「今が一番高く売れる」とは判断できません。

まだ車が必要なら、売った後の移動手段も考えたいところです。買い替える場合は、次の車の購入費用や納車予定も関わってきます。

例えば、査定額に満足できても、新車の納車まで長く待つなら、その間の交通費やレンタカー代が必要になるかもしれません。

反対に、使わない車を手放すつもりなら、相場の上昇を待ち続けるより、現在の査定額と維持費を並べて考える方法もあります。

大切なのは、市場の天井を当てることより、自分が売れる時期と受け取れる金額を確かめることです。

査定を比べるときは、金額以外の条件もそろえよう

売却先を比べるなら、できるだけ近い時期に、同じ車両情報と希望する引き渡し日を伝えると整理しやすくなります。

確認したいのは、次の内容です。

● 提示額が概算なのか、実車確認後の金額なのか。

● 見積もりの有効期限はいつまでか。

● 手数料などを差し引いた受取額はいくらか。

● 車を引き渡す日と、代金が入る日はいつか。

● 引き渡しまでの走行距離や車両状態について条件があるか。

● 契約後の減額やキャンセルについて、どんな取り決めがあるか。

例えば、A社が100万円、B社が103万円でも、B社は来週の引き渡しが条件なら、金額だけでは決めにくいですよね。

その場で分からない点は、契約前に質問し、書面で確認しておきましょう。

まず相場を知りたい人は、シミュレーションと実査定を分けて考える

「まだ売るとは決めていないけれど、おおよその価値は知りたい」という方もいるでしょう。

ユーカーパックの公式サイトには、個人情報の入力なしで相場を調べるシミュレーションが用意されています。

ただし、画面に表示される目安と、実車を確認したうえでの売却金額は別です。将来価格の予測が表示されても、その金額で売れるという保証ではありません。

まず目安を確認し、売却時期が具体的になったら実際の査定や手続きを調べる。この順番なら、比較する目的を整理しやすくなります。

出典:ユーカーパック公式・車査定相場シミュレーション

売却を具体的に検討している方は、査定の流れや連絡方法、契約条件まで確認して、自分に合う方法か考えてみてください。

契約後に困ったら、ひとりで判断しない

JPUCには、買取価格の減額や違約金など、車売却のトラブルを相談できる窓口があります。

契約後に説明と違う点が出てきた場合は、契約書や査定時のやり取りを整理して相談しましょう。対応は契約内容や状況によって異なるため、「必ずキャンセルできる」「減額はすべて無効」とは決めつけないことが大切です。

出典:JPUC・車売却消費者相談室

相場ニュースは、査定を確認するきっかけにしよう

9月の中古車市場価格指数は全体で小幅上昇しましたが、ミニバンとSUVでは動きが分かれました。

この結果だけで、自分の車が値上がりしたとも、今後下がるとも判断できません。

売却を考えているなら、市場のニュースをきっかけに、今の車の条件に合った目安を調べ、実際の受取額と引き渡し日を確認してみましょう。

「相場が上がったから売る」から、もう一歩進んで、「自分の予定に合う条件なら売る」。その考え方が、納得できる売却につながります。

※2026年10月26日確認。9月の市場データを扱っており、将来の相場や査定額を保証するものではありません。

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