フェラーリはなぜ赤い?実は黄色いエンブレムにも理由があるんです

フェラーリと聞くと、やっぱり赤いスポーツカーを思い浮かべますよね。

低いボディに、鮮やかな赤。「いつか乗ってみたい」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

でも、ここで一つ疑問です。

フェラーリといえば赤なのに、どうしてエンブレムの背景は黄色なんでしょう?

実は、赤と黄色では由来が違うんです。そこに、黒い跳ね馬の歴史も重なっています。

今回は、知っているとフェラーリを見るのが少し楽しくなる、色とマークの話をしていきましょう。

※情報確認日:2026年10月25日。現在の車種別カラー設定を網羅する記事ではありません。

赤は、もともとフェラーリ専用の色ではなかった

いきなりですが、フェラーリの赤は、最初からフェラーリだけのために決められた色ではありません。

昔の国際的な自動車レースでは、国を表す色が使われていました。その中で、イタリアのレーシングカーに割り当てられていたのが赤だったんです。

エンツォ・フェラーリが率いたチームも、その伝統の中でレースに参戦しました。

つまり、順番としては、「フェラーリだから赤」より先に、「イタリアのレーシングカーだから赤」があったということですね。

その赤が、長いレースの歴史を通じて、フェラーリを象徴する色にもなっていきました。

出典:Ferrari公式による赤と黄色の由来の説明

では、エンブレムはなぜ黄色?

ここで、黄色の出番です。

黄色は、創業者エンツォ・フェラーリの故郷である、イタリアのモデナにつながる色です。

フェラーリの説明では、モデナの紋章に使われる黄色と青のうち、エンツォが黄色をブランドの紋章へ取り入れたとされています。

赤いボディと黄色いエンブレム。目立つように組み合わせただけかと思ったら、それぞれに背景があるんですね。

赤にはレースの歴史、黄色には故郷とのつながり。

そう考えると、小さなエンブレムも、少し違って見えてきませんか。

ただし、「本当のフェラーリの色は黄色で、赤は間違い」という話ではありません。どちらも、フェラーリを語るうえで大切な色なんです。

出典:Ferrari公式「黄色を取り入れた2022年イタリアGP仕様について」

「フェラーリの赤」も、実は一色ではありません

フェラーリの赤として有名なのが、「ロッソ・コルサ」です。

意味は「レーシングレッド」。名前にも、レースとのつながりが表れています。

でも、赤いフェラーリが全部ロッソ・コルサというわけではありません。フェラーリには、複数の赤い色調があるんです。

車の写真を見比べて、「こっちは明るい赤だな」「こちらは落ち着いた印象だな」と感じたら、色名まで調べてみるのも面白いですよ。

出典:Ferrari公式「Rosso Ferrari」/Does Rosso Ferrari exist?

ただ、写真は光の当たり方や画面によって色が変わって見えます。画像だけで塗装色を断定するのは難しいので、購入を考える場合は正式な色名を確認してください。

あの跳ね馬、もともとは飛行士のシンボルだったんです

色の話をしたところで、今度はマークそのものを見てみましょう。

フェラーリといえば、前脚を上げた黒い跳ね馬。車の速さを表すために描かれたようにも見えますよね。

ところが、フェラーリ公式が紹介する由来は、車ではなく飛行士につながっています。

もともとこのシンボルを使っていたのは、イタリアの飛行士フランチェスコ・バラッカでした。その家族が、幸運をもたらすものとしてエンツォに使用を勧めたと説明されています。

出典:Ferrari公式「Original Prancing Horse emblem back on track」

黄色い背景だけでなく、黒い馬にも別の物語がある。そう知ると、エンブレムを少し近くで見たくなりますね。

最初に跳ね馬を付けて走ったのは、アルファロメオ?

もう一つ、意外な話があります。

バラッカ博物館によると、1932年7月9日のスパ24時間レースで、スクーデリア・フェラーリのアルファロメオ車両が跳ね馬を初めて掲げました。

「フェラーリなのに、アルファロメオ?」と感じますよね。

当時のスクーデリア・フェラーリは、アルファロメオの車両でレースに参戦していたんです。

出典:バラッカ博物館「The Prancing Horse」

今の私たちは、フェラーリという車と跳ね馬をセットで見ています。でも、チームとマークの歴史をたどると、そこには違うメーカーの車も登場します。

車名や馬力だけを追っていると気づきにくい、歴史の面白さですね。

赤以外のフェラーリを見るのも楽しい

ここまで赤の話をしてきましたが、フェラーリは赤だけではありません。

例えば、青いフェラーリを見ると、赤とは違った落ち着いた雰囲気を感じる人もいるでしょう。

フェラーリは、内外装を好みに合わせるパーソナライゼーションを展開しています。「Tailor Made」も、その取り組みの一つです。

出典:Ferrari公式「Tailor Made」

「自分だったら、何色を選ぶだろう?」

そんな想像をしながら眺めるのも、この車の楽しみ方です。購入する予定がなくても、色が変わるだけで印象がどう違うか見比べると、つい時間を忘れてしまいそうです。

なお、選べる色や仕様は車種・時期・プログラムによって違います。どんなモデルでも自由に選べる、という意味ではありません。

気になる疑問を、もう少しだけ

赤いフェラーリは、全部同じ赤?

同じではありません。「フェラーリの赤」という大きなイメージの中にも、いくつもの色調があります。気になった車は、色名にも注目してみてください。

黄色いフェラーリは、フェラーリらしくない?

黄色もブランドの歴史と深く関わる色です。赤だけを基準にせず、それぞれの色で車体がどう見えるか楽しんでみるのもいいですね。

エンブレムの馬は黄色ではない?

今回紹介したエンブレムは、黄色い背景に黒い跳ね馬が描かれています。黄色は背景、黒は馬、と分けて見ると分かりやすくなります。

次に見かけたら、赤いボディの先にも注目してみてください

フェラーリの赤には、イタリアのレースの歴史があります。

黄色い背景にはモデナとのつながりがあり、黒い跳ね馬には飛行士にまつわる由来があります。

何気なく見ていた色とマークにも、これだけの話が詰まっているんですね。

次にフェラーリの写真や実車を見たら、赤いボディだけでなく、小さなエンブレムにも注目してみてください。きっと、これまでとは少し違って見えるはずです。

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